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破産手続きの一つの目安になるのが弁護士から債権者への受任通知発送日。
この記事では受任通知日からの元社長の一日の過ごし方について記載します。
破産手続きを選択したときにどうなるか、など不安に感じておられる経営者に向けて記載しています。
結論だけを言うとすごく時間があります。時間があるのにお金を使うのは怖いです。
受任通知前と受任通知後で生活がどう変わるか
受任通知発送日に従業員に対して、会社の解散と解雇の通知をします。私物などを事務所から自宅に持って帰ることになり、元社長であっても原則事務所自体にも弁護士と同伴でないと入らないことになります。
受任通知後は、債権者とのやりとりは基本的にすべて、弁護士が行います。返済の先延ばしや顧客とのやりとりに追われていたなら、すべてする必要がなくなります。従業員も解雇済みですのでマネジメント業務なども当然ありません。
理屈だけでは次の日から別の企業で働きだしてもよいようです。実際は、弁護士からの質問などへ対応することになったり、疲れ切っていることもあり、すぐに働きだす、ということは難しいかもしれません。
とりあえず、暇です。ゆっくり眠ることができるようになってきます。
副業など会社からの役員報酬以外の収入がないと、収入はなくなります。
従業員の場合、その日までの給与を日割にした給与と、解雇予告手当が支払われます。ぎりぎりまで従業員に解散することは言えませんので、解雇予告手当が30日分支払われます。さらに、所定のの雇用期間があれば失業給付金、支払えれる状態での破産でしたら退職金まで支払われます(私の場合は中退共を利用してましたので退職金は支払われました)。従業員はそれなりの金額になります。
社長を含む役員は、役員報酬に日割という考え方が存在しないため、最後の給与支払い日から解散日までの期間に関しては、ひと月分支払うか支払わないかどちらかです。ただ、役員報酬が全額支払われた場合、管財人に回収される可能性が高いということですので、なしとなります。解雇予告手当や退職金はありませんし、失業給付金もありません。従業員が最終日にもらえる金額は1円も手にできない、ということです。
当然ですが、次の収入を確保できるまで収入が0になります。
個人破産も行う場合、自由財産に該当する99万円の金額などは確保できますが、それ以外の財産も回収されてしまいます。
また解散の次の日から社長でなくなっています。無職ですね。厚生年金や健康保険も国民年金に切り替える必要が出てきます。
とりあえずお金が使いずらいけど、時間はある、という状態になる、ということです。
受任通知後の生活をどう送るか
年金と保険
私の場合、次の日に、国民健康保険・年金への切り替えに行きました。歯医者の予約をしていたので、少しでも必要だったからです。
社労士からは、マイナンバーカードがあれば大丈夫と聞いていたのですが、市役所の受付から「年金事務所の担当者がまだシステムに登録しておらず失効を確認できない。そのため、切り替えられない」と言われました。現時点では、離職票か失効の証明書がなければ切替はできない、と言われてしまいました。
その日に社労士に連絡をとって健康保険資格喪失証明書を発行してもらいました。ただ、実印などは弁護士に預けていることおあり、捺印ができません。これも社労士に確認すると私の個人の印鑑で大丈夫ということで、捺印し次の日に提出し無事切り替えることができました。
次の仕事探し
転職サイトに登録して、キャリアコンサルタントと面談などしました。人手不足のIT業界のなかで特に不足している顧客調整や要件まとめなどが得意なこともあり、転職先を見つけるのは簡単だろうということでした。また、起業や経営の経験は武器になる、ということでした。
別途個別に、フリーランスとして〇〇という仕事をしないか、という話も個人的なつながりで打診もありました。
44という年もあり、非常に悩みました(これはまた別の記事で)。
この何もすることがない時間は、再起、人生の立て直しのために使うのがよいです。
ただ、働かななければならない、稼がなければならない、ということは一度おいておいて、自分の心にすなおになり、本当にしたいことはなにか、どのような人生にしたいのか、なにをしていたら楽しいのか、ということを将来を夢見て楽しくなりつつも真剣に考える、ということが必要です。
今はわからないかもしれませんが、会社経営時の高ストレス状態とはまったく違う世界なのでかならず考えられますので安心してください。
娯楽など
自分の心にすなおになる時間といっても、無職ですので気分のリフレッシュは必要です。
心がネガティブに触れるとろくなことになりません。ネガティブな思考は、短期間に現実を創造してしまいますし、その思考から離れるのも難しかったりします。
思考から離れるのは、ポジティブに考えることなのは間違いないのですが、都合よく思考を変えれるというわけではありません。簡単なのは、違うことをして、リフレッシュしてしまうことです。
ただ、この期間は、偶然債権者と出会ってしまうことも怖いので、出来る限り外出したくありません。収入もないので出来るだけお金を使いたくありません。でも時間はたくさんある。
私は、Amazon Prime Video、Kindle Unlimited、Youtube、ネット小説を利用しました。
Youtubeやネット小説は無料ですが、Amazon Primeと、Kindle Unlimited の有料です。この2サービスは有償の契約を継続し、その範囲で見れるものだけを見てリフレッシュしていました。Daznなども契約していたのですが、コストパフォーマンスがよくないものは全て解約しました。
Amazon Primeは月額500円、年払いですと4900円(月額にすると410円弱)でコストパフォーマンスが高いです。Kindle Unlimitedは、月額980円です。1冊から2冊で元を取れます。
個人破産もしていますので、クレジットカードは妻のもので契約しました。本当はAmazonギフト券でしたかったのですが。
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